結婚10周年(文美子編)

一昨日ブログをアップしようと思って書いていたのに、

久々の凌大君の東京出張の為、フルパワーで母活動し子どもたちと寝てしまう毎日です。

 

日頃凌大君がどれだけ家事や子育てを一緒にしているか改めて実感します。

凌大君の書いたブログにたくさんのコメント(Facebook)がありびっくり!

あたたかいお言葉をありがとうございます。

 

私も私の過ごした10年を振り返りました。

長くなりますので、ご興味ある方はお時間ある時に読んでくださいませ。

 

 

10月7日は凌大君と入籍した日

そして「金刺」の姓になった日

あの日から10年が経ちました。

なんの不安もなく幸せいっぱいに始まった結婚生活。

 

10年後の今の状況はまったく想像とは違います。

考え方も、食生活も、住まいもガラッと変わって、

自分自身、人はこんなに変わるものなのかと、驚きつつ、楽しんでいます。

 

私たちの結婚10年間の半分以上は、凌大君の病とともにあり、

痛みと苦しみを積み重ねてきました。

 

当初はお仕事中心の生活で、忙しいながらも充実していて、

演奏と旅をしながら、それはそれで楽しい生活をしていました。

 

お料理が大好きで、お菓子も作って、

スイーツ王子の凌大君と一緒にケーキを食べるのが楽しみだったり、

フライドポテトが大好きで、夜ご飯がマックのポテトだったり、、、

体重以外は何も気にせず、不摂生で楽しい生活でした(笑)

 

結婚2年を迎える頃から、凌大君がチクチクした喉の違和感を訴えだし、

潰瘍になり、声帯や食道に行き着くと飲めない、食べれない、

喋れない状況になるまではあっという間でした。

 

大学病院にいくつもいくつも行ってやっとわかったのは

「難治性口腔咽頭潰瘍」という名前と対処療法しかないこと。

原因は「過労、ストレス、生活習慣」といわれ、

「私と結婚したせい?」とも考えたり、、、

 

藁にもすがるという言葉通り、

少しでも良くなることは何でもやってみようと、食生活の改善、

様々な民間療法、たくさんの本を読み色々な事を学び、挑戦しました。

 

でもその度に少し改善して喜び、またひどくなり落ち込む繰り返しでした。

 

おしゃべりで笑顔が素敵な凌大君から、

言葉も表情も消えて、

本当にどうして良いかわからなく、、、

自分の無力さが

悲しくて悲しくて悲しくて、、、

 

それでも、薬に頼らず自分の力で治すと決めた凌大君。

 

痛みと向き合いながらも、

苦しい、辛い時間を

耐えて耐えて耐えて、、、

 

本当に酷い痛みを抱えても曲げない心の強さを、ずっとみてきました。

すごい人です。

 

お互い「辛い」を隠して、

「辛い」が我慢できなくなって泣いて、、、

 

このまま、凌大君がどうなってしまうのか、

声が出なくなったら?

ご飯が食べられなくなったら?

喉に穴が空いちゃったら?

不安に押し潰されそうでしたが、

痛くて辛くて1番不安なのは本人。

 

私が黙ると家の中がシーンとしてしまうので、

たくさんたくさん元気におしゃべりしよう、

出来ることを出来るだけしようと、

奮闘する毎日でした。

 

闘病生活に疲れて、余裕もなくなり

お互いに思いやれなくなったとき、

些細な事で傷つき、やるせなくなり、

一度だけ、娘を連れて東京に帰ろうか考えた時期もありました。

私の心の弱さです。

たぶん、2人とも限界を超えていたのだと思います。

 

でも、その頃仕事でドイツへ行く機会がありました。

このドイツでの日々は心許せる人たちと、太鼓漬けで時々初めての世界を散策する

とても刺激的で楽しく幸せな時間でした。

最後のコンサートの時、凌大君の演奏する太鼓の前で、私は座奏で締め太鼓を打っていました。

凌大君のソロの時に、太鼓の響きを全身に受けながら、今までの出来事が走馬灯のように蘇り、

この幸せは凌大君とともにあり、今までの出来事は全てつながっていて、生命の喜びや感謝までいきついてしまい、涙が、、、

 

いつでも私の絶対的な味方でいてくれる凌大君に改めて、

私の居場所は旦那さんはこの人しかいないと、心が戻ってきました。

 

あの時、離れなくて本当に良かったです。

 

それからは、今まで以上に凌大君の存在が大きく愛しくなり、喉の症状への寄り添い方が変わりました。

一緒に痛いつもりになって苦しんできたけれど、痛いのは凌大君で治すのも凌大君。

その上で私に何ができるかと考えるようになりました。

 

一進一退の中でも少しずつ、症状が良くなり、今では刺激物以外は食べられるようになり、笑顔も増えてきました。

 

凌大君との痛みの生活は辛かったけど、

辛かった分、今、本当に些細な当たり前だと思っていたことに幸せと感じる事ができるようになりました。

 

朝、凌大君が「おはよう」と言える事が、

ご飯を食べる姿が、子どもたちと遊ぶ姿に、

心から幸せを感じます。

 

もうできればあんなに辛いのは嫌だし、

でもその経験のおかげで「喉のおかげさま」で

今の幸せに溢れる生活ができるようになりました。

 

まだまだ喉の症状を抱えながらではあるけれど、少しずつもっともっと良くなっていくと信じています。

(ちょっと「これくらいいいかなぁー」と気を抜くと調子が怪しくなるのは、身体からのめっせーじだと思っています(^^))

 

 

この10年たくさんの人たちに心配をかけて、

そして支えてもらいました。

 

凌大君の症状を、私たちの生き方を心配しながら、いつでも手を差し伸べてくれた両両親

 

夜な夜な私の泣き言を聞いてくれた心友、

 

万全じゃない凌大君をサポートしながら演奏する場所を守ってくれたみなさん、

 

凌大君の喉の話を聞いて

心配をして声をかけてくれたみなさん、

「これ試してみな」

「これやってみた?」

「この人のところへ行ってごらん」

たくさんのアドバイスをくれたみなさん、

 

本当に本当にありがとうございました。

 

そして、、、

闘病中我が家に光を灯してくれた愛娘。

彼女の誕生、成長、笑顔、笑い声が心の支えでした。

 

凌大君と出逢えて、結ばれて、子どもたちを授かることができて、今こうして笑って過ごせること。

今年の5月には息子も生まれ、ますます賑やかになり日々本当に幸せです。

 

凌大君、ありがとう。

これからもよろしくです。

20年30年40年50年、、、

ともに支え合いながら、

「祈り、奏で」

笑顔でめいいっぱい楽しんで生きようね。

10年前より大好きです。

 

みなさん、これからも私たちをどうぞよろしくお願い致します。

 

みなさまに

心いっぱいの愛と感謝をこめて。

 

文美子

2011年10月7日 入籍の日

2人とも今と顔が違いますw

2015年3月 臨月

凌大君ワールドクルーズに旅立つ前

帰ってきて2日後4月15日に、元気な女の子を出産しました。

2021年4月 妊娠9ヶ月

5月10日、病院に着いて2時間ちょっとで元気な男の子を出産しました。

2021年8月 息子君100日祝 at 第一スタジオ

 

結婚10年

2人の宝物を授かり、幸せ暮らしています(^^)

 

読んでくださったみなさま、

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました♩