約半年かけて準備してきた「和楽器の音楽会2022」、無事に全行程が終了しました!
だいぶ疲れが溜まっていたようで、ここ何日かはやらなければならないこと以外をするエネルギーがなく、ひたすら眠くしんどかったです(笑)
少し回復してきたので、あらためて御礼の気持ちを込めて、ブログに綴ります。
2019年に沖縄で和楽器の魅力を届ける公演「和楽器の音楽会」のスタートアップ企画としてプロ太鼓チーム「ひむかし」を招き、沖縄県内3公演を開催しました。
そしてその半年後、2020年5月に、津軽三味線奏者の福居一大くんを招き、凌大とのユニット「FKB」で沖縄県内3か所で公演を行う予定でした。
しかし、時代の流れに飲まれ、公演は1年後に延期。
その延期した公演も、中止とせざるを得ない状況でした。
このご時世の中で、配信ライブや映像作品の製作など、できることをやりつつ活動を維持してきましたが、そういったことをすればするほど、生で届けたいという思いは強くなる一方でした。
そしてようやく、今年の5月に、難しい状況ではあっても、これ以上止まれない!ということで、意を決して今回の「和楽器の音楽会2022」を実施することになりました。
福居一大くんの津軽三味線のすばらしさは、15年以上一緒に活動している凌大がよくわかっていたので、公演を打てば、絶対に観に来た皆さんを元気にすることができる!と信じておりました。
そして、今回実際に沖縄市、南城市と2公演を終え、それはやはり確信していた通りとなりました。
客席の熱量、拍手、アンケートの感想、コメントなど、本当にやって良かったと思えるような嬉しいお言葉をたくさん頂戴しました。
まずは観に来てくださった皆さま、温かいお言葉を伝えてくださった皆さまに、感謝申し上げます。
この「和楽器の音楽会」には2つの柱があります。
1つ目は、沖縄では観る機会が少ない和楽器の魅力を届けたいという思い。
そして2つ目は、沖縄で育まれた芸能とコラボレーションすることで、お互いの文化にとって良い刺激が生まれ、その小さな刺激がつながり、つながり、つながって、50年後、100年後に伝統芸能、文化となっていくための種を蒔いていきたいという思い。
大きくこの2つの思いを持って動いています。
沖縄市では洋舞のスペシャルダンスチーム<カメリア>の皆さんが、洗練された身体表現で、和の音色に素晴らしい彩りを加えていただきました。
アンケートには神々しいとまで書かれたダンスは、とても魅力的で、茉莉花さんの振り付けも唯一無二の世界観を表現し、素晴らしい舞台を創ってくださいました。
そして南城市では、琉球舞踊の新里春加さん、川満香多さんが、それぞれ創作していただき、
FKB「立居振舞」では力強く、時には激しく踊ってくださり、
そらなり曲「巡ル縁 FKBver.」では、思わず引き込まれるストーリー性溢れる振り付けをしてくださいました。
衣装も少し和の要素を入れ込むなど、和と琉球の創作舞台がそこにはありました。
そこに、舞台空間を一気に深くしてくれる舞台美術を、ひふみ合同会社の多田弘さんが手掛けていただき、全体として様々な調和がとれた奥行きのある舞台空間となった気がします。
テクニカルチームも、最後の最後まで構成・演出を担当している凌大と確認をし合い、音の問題、照明のタイミングの問題など、ギリギリまで詰めて本番を迎えました。
演者、舞台美術、照明、音響、そしてそれをまとめる舞台監督、、、舞台芸術はその全てが一つになった総合芸術だなぁと、改めて実感しました。
関わってくださった全ての皆さまに感謝です。
本当にありがとうございます。
そして、今回初沖縄、今回の沖縄での演奏をもって、全都道府県での演奏をコンプリートした福居一大くん。
ただ演奏に来るだけではなく、できるだけ沖縄を知りたい!ということで、合間を縫ってたくさんの場所へ足を運び、積極的に沖縄を満喫していました。
9月16日の沖縄市公演、9月19日の南城市公演の合間、9月17日には、FKB2人で八重瀬町にある「東風の里」という介護老人保健施設へ慰問公演を行いました。
人生の大先輩方に、和太鼓と津軽三味線の音色を聴いていただき、踊ってくださる方や、とっても感動した!とわざわざ言いに来てくださった方もいたりと、嬉しい時間を過ごしました。
打ち上げでは津軽三味線ではなく、三線を弾く福居一大くんの音に合わせて歌ってくれたりと、それはそれは楽しい時間でした。
芸能っていいな、音楽っていいな、そしてやっぱり生で伝えられることって本当に幸せだなぁと心から思える今回の公演でした。
夫婦二人で企画・制作、凌大が構成・演出・動画編集、文美子がチラシ・ポスター・パンフレット等のデザイン、本当に1分1秒を惜しむような忙しさを乗り越えて、ようやく終えることができた公演で、
今回はそこに「あめつち奏楽堂」のオープン、さらにシュガーホール企画「和太鼓に挑戦!」というワークショップ企画も加わり、倒れそうなほどだったのに、
公演が終わって、夫婦で話していたら、もう「次はああしよう、こうしよう」が出てきてしまうという(笑)
それほどにやはり色々な面で「創る」ということが好きなそらなりなんです。
<「和太鼓に挑戦!」に参加してくれた14名の皆さんと>
これからも、和楽器・沖縄の芸能、双方にとって明るい未来を思い描きながら、関わる全ての人たちが幸せを感じられるような活動をしていきたいと思っています。
どうぞ宜しくお願い致します。
最後にあらためまして、、、
表を華々しく彩っていただいた、福居一大くん、茉莉花さん、松川夏子さん、渡久地円香さん、城森あゆみさん、比嘉千莉さん、新里春加さん、川満香多さん、多田弘さん、
見えないところで支えていただいた、新里さん、まーしーさん、かおりさん、宮島くん
そして各所でこの公演を支えてくれた全てのスタッフの皆さま、
ご後援いただいた、沖縄市文化コンソーシアム様、南城市様、ハートFMなんじょう様、琉球新報様、沖縄タイムス様
チラシやポスターを貼っていただいた皆さま、
観に来ていただいた全ての皆さま、
子どもを二人を抱えての公演は大変だからと、
この公演期間に子守りのために来沖し、元気いっぱいの娘と、大泣きする息子に寄り添ってくれた両親、
忙しさの中、たくさん我慢してくれた娘と息子、、、
本当に本当にありがとうございました!
2022年9月23日
そらなり-SORANARI-(そらなりStudio)
金刺 凌大・文美子